AKB48“聖地”秋葉原の現劇場で涙の千秋楽 オープンから6843日6552公演、老朽化で全面改装へ

ORICON NEWS2024-09-01 20:08
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アイドルグループ・AKB48が1日、“聖地”東京・秋葉原のAKB48劇場リニューアル前の最終公演『～6843日6552公演の思い出をありがとう。～』を開催した。2005年12月8日の初演のステージに立った1期生は20人、有料観客は語り草となっている7人だったが、6843日（18年8ヶ月と25日）、6552公演の歴史が詰まった現劇場最後の公演には現役メンバー42人がステージに立ち、満員の250人のファンが客席を埋め尽くした。

ドン・キホーテ秋葉原店の8階にオープンしてから18年8ヶ月と25日。老朽化に伴って劇場の全面リニューアル工事を行うこととなり、この日、行われた現劇場最終公演のセットリストはその歴史を振り返るように、歴代オリジナル17公演のタイトル曲で構成された。劇場公演出演回数歴代1位で、先月19日に1300公演出演を達成した村山彩希（13期生）ら現役メンバー42人が躍動した。

オープニングは、2005年のオープニング公演の1曲目を飾った公演タイトル曲「PARTYが始まるよ」。続いて、チームAの2ndステージ公演のタイトル曲で、2006年10月発売のメジャーデビュー曲ともなった「会いたかった」を披露し、ファンはペンライトを激しく揺らした。終盤に全員で披露した「M.T.に捧ぐ」では、村山が大粒の涙をこぼした。

18年の歴史を感じさせるトークも。16期生の長友彩海が衣装トラブルの思い出を紹介するなかで、「踊っている途中にブチって、肩ひもが取れちゃって。焦らずに踊ってたんですけど、その衣装を見たら、多分最初は白色だったんでしょうね。色あせた、『峯岸』っていう字が出てきて…。何度も縫い直した跡もありましたし、その『峯岸』という字を見て、『みぃさん！（峯岸みなみの愛称）』って思って、伝統は続いてるなって思いましたね」と、1期生から受け継がれている長い歴史に思いをはせていた。

AKB48劇場は、あす2日～12月7日まで、約3ヶ月かけてリニューアル工事を実施。12月8日の劇場オープン19周年記念日に秋元康総合プロデューサー書き下ろしの8年ぶりとなるオリジナル新公演でリニューアル初日を迎え、20年目のメモリアルイヤーに突入する。

AKB48グループ4代目総監督の倉野尾成美は汗と涙まじりに「こうして振り返るとAKB48の重みも感じましたし、この劇場が大好きだなと思いますし、やっぱり私たちのホームは劇場なんだなと改めて思いました」とかみしめるように話した。

続けて「きょうのこの公演でこの劇場とお別れになってしまいますが、ここにありつづけるためのリニューアルだと思います。原点はここに変わりありません。これからも一丸となって頑張りますので、これからのAKB48の応援もよろしくお願いします」とあいさつした。

公演終盤には、リニューアル公演の初日メンバー16人も発表された。セレクションにより、小栗有以、倉野尾成美、佐藤綺星、下尾みう、鈴木くるみ、千葉恵里、永野芹佳、水島美結、向井地美音、村山彩希、山内瑞葵、山崎空、秋山由奈、八木愛月、山口結愛、伊藤百花に決定した。

現劇場6843日6552公演の歴史に一旦幕を下ろすエンディング曲は、初演のラストを飾った曲で、インディーズデビュー曲ともなった「桜の花びらたち」。おなじみのチャイムが鳴り、花びらが降り注ぐ演出の中、全員で歌ってフィナーレを迎えた。歌い終えると倉野尾の号令で「6843日6552公演、本当に皆さん、劇場ありがとうございました！」と全員で深々と一礼して締めくくり。“劇場の女神”こと村山の頬にはとめどなく涙があふれた。

劇場工事期間中は、2日の神奈川公演を皮切りに、全国20ヶ所を回る『AKB48劇場工事中出張公演』を実施する。

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