＜差別なき社会へ＞地区対象含むヘイト投稿　川崎市、8件の削除要請

川崎市は七日、市差別のない人権尊重のまちづくり条例に基づき、市内の在日コリアン集住地区を対象とした三件を含む計八件のネット投稿を差別投稿と認め、概要を公表するとともに運営会社に削除要請をした、と発表した。
　市によると地区対象の三件は「〇〇地区の●●は叩（たた）き出すべき」（〇〇は市内の町名、●●は特定の民族に対する侮蔑的表現）という趣旨を含む同一の投稿で、電子掲示板「５ちゃんねる」の投稿が「２ちゃんねる」と「ライブドアブログ」に転載されていた。市が地区対象の投稿の削除要請に踏み切るのは初めてで、既に５ちゃんねるの一件は削除されたという。
　残る五件は、特定の市民に対し「日本から出て行け」という排除の表現などを含んだツイッター四件とアーカイブサイト「Ｗｅｂ魚拓」への投稿。
　市は削除要請を郵送とネットのフォーマットを通じて行い、六日までに各運営会社に届けた。市によると、運営会社への削除要請は今回を含めて計八十四件になった。うち五十四件が削除されたという。（安藤恭子）

東京新聞　2023年3月8日 07時04分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/235265?rct=kanagawa