韓国、日本人犠牲者の名前が判明

韓国ソウルの繁華街・梨泰院（イテウォン）で２９日午後１０時１５分頃、ハロウィーンを前に集まった群衆が幅の狭い坂道で将棋倒しになる事故が起きた。
ソウルの消防当局は３０日、１５３人が死亡し、１３３人が負傷したと発表した。
日本政府などによると、日本人女性２人の死亡が確認された。

【写真】人を踏みつける群衆、現場での必死の救出活動

　２人のうち１人は、北海道根室市出身でソウルに留学中だった冨川芽生（めい）さん（２６）とみられる。
家族によると、３０日夕、日本の外務省から連絡があった。
もう１人は１０代だという。

　梨泰院は外国人にも人気のカフェやクラブなどが多いことで知られる。
韓国メディアによると、２９日夜は１０万人以上の若者らがハロウィーン関連のイベントなどに参加しようと夕方頃から梨泰院に集まっていた。
犠牲者の大半は１０～２０歳代で、折り重なって倒れた状態で呼吸困難に陥り、救助された時点で既に心肺停止状態だった。

　当局によると、死者のうち外国人は約２０人で、日本のほか、中国やイラン、ノルウェーなどの国籍だとしている。
日本人女性２人は韓国への留学生とみられる。

事故現場は、梨泰院中心部のホテルそばの全長約４０メートル、横幅３・２メートルの路地で、北から南へと下る緩やかな坂道となっている。
現場に居合わせた人らがＳＮＳに投稿した映像などによると、坂道の通行が停滞して身動きがとれない状態となった時間帯に、
坂の上方にいた人らが体勢を崩したり転倒したりして、下方にいた人らの上に折り重なっていき、大惨事に至った。

　若者に人気のＤＪが坂道付近の店に姿を見せたため、通行人の一部が店に向けて移動しようとしたことが将棋倒しにつながったとの見方も出ている。

人気ＤＪに群衆殺到か、ソウルで日本人２人含む１５３人死亡…ハロウィーン行事を自粛
https://news.yahoo.co.jp/articles/eda6843779382e4af1c14a333e79657d74fb7749