小５女児、男性教諭から胸を触られPTSDになるも裁判所は認めず

２０１７年、千葉県内の小学校で男性教諭に体を触られたなどとして、当時小学５年だった少女と両親が県などに損害賠償を求めた民事裁判で、千葉地裁は２月１日、慰謝料など約１２５万円の支払いを命じました。

　この裁判は、２０１７年、女子児童（当時小学５年生）が、男性教諭（３０代）に肩や顔、胸などを触られ、ＰＴＳＤ＝心的外傷後ストレス障害を発症したなどとして、児童とその家族が、県や教諭などに対して、約４９００万円の損害賠償を求めたものです。

　１日の判決で千葉地裁の小林康彦裁判長は、「意図的に胸を触ったとまでは認められないものの、
思春期の女児にむやみに触れる行為は指導のはんちゅうを逸脱していて、性的な嫌悪感や恐怖心を与えるものだ」と指摘しました。

　その一方で「接触は比較的軽度のものにとどまっていて、ＰＴＳＤの原因とは認められない」とし、
精神的苦痛に対する慰謝料など、合わせて約１２５万円の支払いを県と学校のある県内の自治体に命じました。

「指導のはんちゅう逸脱」教諭が女児の体触る 千葉県などに約125万円賠償命令
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