中国人「中国人って白人から見ると、エルフのイメージかな？」期待に応えなきゃと整形ブーム

中国の若者のあいだで「エルフ耳整形」が流行　医師は警告するが
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f6b838b6c3b81fe6e0125370c25db9cee853811

香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」によると、ここ最近、中国では、先の尖った“エルフのような耳”に整形する若者が増えているという。主に2000年以降に生まれた10代から20代前半の若者の間で、最新トレンドとして知られているようだ。

なぜ、エルフ耳に整形するのか？　それには美しさを追求する若者ならではの理由がある。このエルフの耳の整形は、輪郭を細く見せ、より若く見せる効果があるのだという。

中国のSNSでは、この整形の結果を熱心に宣伝する人たちが大勢いる。美容情報などが集まるSNS型ECアプリ「小紅書（Xiaohongshu）」では、エルフ耳に整形したユーザーが「マジックのようだった。私は顔を変えていないのに、整形したその日から別人のようだと友達に言われるようになった」と投稿し、話題になった。

上海のある美容整形センターでは、エルフ耳整形を希望する人が多く押し寄せ、毎日のようにウェイティングの列ができるほどだという。

広州の耳介形成術を専門とする外科医ユー・ウェンリンによれば、最近は1日6件もの「エルフ耳」の整形施術を行っているという。ユー医師は「耳がエルフのように尖っていると子供のような幼い印象を与える」という理由を挙げている。

だが、「ただの幻想ではないか？」という声や、この手術の危険性を警告する声もある。エルフ耳整形には主に2つの方法があり、一つはインプラントか軟骨を耳の後ろから入れる方法、もう一つはヒアルロン酸を注入する方法だという。

河南省の美容外科医は同紙の取材に「手術には感染症やアレルギー反応、血栓、皮膚の壊死などのリスクがある」と警告し、こう続ける。

「今回のエルフ耳の流行が過ぎ去った後には、以前に流行った『セレブ鼻』や『ヨーロッパスタイルの二重瞼』のときと同じように、元に戻したいという人が続出するはずです。もっと合理的に考えた方がいい」

そんな珍しい整形が流行っている中国の美容整形市場だが、調査会社デロイトの調査によれば、2019年には約1770億元（約3兆4000億円）となり、2015年の648億元から数年で急激に成長している。