世界三大毛のない生物　スフィンクス(猫)、お前ら、あと一つは？

猫アレルギーの人も触れ合いやすい「ヘアレスキャット」…高松に専門の猫カフェオープン

体毛がほとんどない猫「ヘアレスキャット」専門の猫カフェが９月、高松市内でオープンした。ブリーダー業の山本梨沙さん（４１）が国内で珍しい種類への理解を深めてもらおうと開いた。「実際に触れてみて、知られざる魅力をもっと知ってほしい」と話している。（津田啓生）

同市紺屋町の「スフィンクスキャットカフェ」。店内に入ると、ヘアレスキャットの一種「スフィンクス」など３匹が迎えてくれる。しわしわな肌の個性的な見た目で、なでるとしっとりとした肌触り。人なつっこい性格で、自分から膝や肩に上がってくる。

　ヘアレスキャットは１９６０年代にカナダで突然変異によって生まれたのが始まりとされ、主に欧州で愛好家が多い。毛がないため、猫アレルギーの症状が出にくく、アレルギーがある人でも触れ合いやすいとされる。

　猫を飼いたい人とブリーダーをつなぐ仲介サイトの運営会社によると、取り扱っている猫のうちヘアレスキャットは１％未満で、「日本での流通はまだまだ少なく、認知度も低い」という。

　山本さんは昨年からヘアレスキャットのブリーダー業を始め、飼育法をＳＮＳで発信してきた。「飼い主と猫とのミスマッチを防ぐには、猫の特性をよく知ってから飼ってほしい」との思いからだった。さらに、「理解を深めるきっかけになれば」との思いでカフェを開くことにした。

　アレルギーがある長男（６）らと一緒に訪れていた高松市の女性（４０）は「子どもに症状は出ず、猫と遊んで喜んでいたのでよかった。猫は人なつっこくて、かわいかった」と笑顔を見せた。

　山本さんは今後、ヘアレスキャットと触れ合えるゲストハウスの開設も検討しているといい、「猫も人もストレスなく、幸せに暮らせるようサポートしていきたい」と話している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20231027-OYT1T50145/