- 1 : 2024/03/20 12:11:04 ???
- 2023年の出生数(速報値)は8年連続の減少で75.8万人と過去最少となった。
作家の橘玲氏はインタビュー前編で「性愛格差こそが未婚者急増の本質」と語った。
橘氏が懸念するのは、一人の男性と一人の女性が結婚し、子どもを産み育てるという「一夫一妻制」を前提にした現代社会の崩壊だ。
橘玲氏(以下、敬称略):社会がリベラル化し、「自分らしく生きるのが素晴らしい」という価値観が広まれば、若い女性の選り好みがきびしくなり、その結果として「弱者男性」が増えてしまいます。リベラル化は時代の必然なので、この大きな潮流を押し戻し、ほとんどの男が結婚できた「古き良き昭和」の時代に回帰することはできないでしょう。
橘:婚姻率を上げるには恋愛の機会を増やすしかないのではないでしょうか。そのためにマッチングアプリや婚活サイトがあるというかもしれませんが、因果関係は別にして、マッチングアプリの利用が広がっても婚姻率はどんどん下がっています。
私はマッチングアプリを使ったことがないので論評の資格はないかもしれませんが、仕組み上、一部のモテの男(ロングテール)に人気が集中し、大多数の男(ショートヘッド)が脱落しているのではないかと思います。
女性の側からしても、ネットの情報やメールのやり取りだけで相手のことを知るのは難しく、だまされるのではないかと不安になれば、選り好みはより厳しくなるでしょう。こうして数少ないモテの男にみんなが殺到すると、こんどは自分が選ばれなくなってしまいます。
最近は社内恋愛を禁止したり、女性社員に声をかけるだけでセクハラ扱いする会社が増えているようですが、私は逆に社内恋愛を奨励した方がいいのではないかと思います。
性的同意が成立しているのなら、社員同士の恋愛は自由。三角関係や不倫のトラブルは各自がプライベートで解決する問題で、仕事の評価にはいっさい関係ないと会社が宣言すれば、恋愛の自由市場の「無理ゲー」にうんざりしている優秀な若者たちが集まってくるのではないでしょうか。
橘:性愛格差は世界的な問題で、アメリカには「インセル」という言葉があります。
「Involuntary celibate」の略で「非自発的な禁欲」を強いられている男性が自虐的に使いはじめたネットスラングですが、インセルを自称する男が、リア充の若い男女に向けて無差別に銃を乱射する事件が起きるなど、深刻な社会問題になっています。それに比べれば、日本はまだマシともいえます。
経済格差はBI(ベーシックインカム)などで解決できるかもしれませんが、かつてのように女性を半強制的に分配しないがぎり、性愛格差は原理的に解決不可能です。そうなると、あとはテクノロジーによって解決するしかないように思います。
人工授精と人工子宮によって子どもがつくれるようになれば、女性の負担が減って出生率が回復するしかもしれません。人口を増やすために、イスラエルのキブツのように、国家が大規模な共同保育施設をつくることも考えられます。
いまではゲノムの解析が簡単にできますから、重篤な疾患のある受精卵を取り除いたり、ゲノム編集で“治療”することも可能になるでしょう。魅力的な外見や高い知能をもつよう遺伝子編集した「デザイナーベイビー」の誕生を予想する研究者もいます。
さらなるディストピア的な未来は、億万長者の男が凍結されたスーパーモデルなどの卵子を買い集め、自分の精子と授精させて、人工子宮で数十人、あるいは数百人の「美女の娘」をつくることです。男の究極の願望はハーレムですから、これは確実に起こると予想します。(抜粋)
橘玲氏に聞く少子化対策「自由恋愛で『一夫一妻制』は崩壊!会社は社内結婚の斡旋を」、男性は「インセル」の懸念も(JBpress) - Yahoo!ニュース
2023年の出生数(速報値)は8年連続の減少で75.8万人と過去最少となった。 作家の橘玲氏はインタビュー前編で「性愛格差こそが未婚者急増の本質」と語った。 橘氏が懸念するのは、一人の男性と一
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