【日本医師会・中川会長】飲食やイベントなどの行動制限緩和 「３回接種を条件にするべき」

新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、日本医師会の中川俊男会長は19日の会見で、自治体によるワクチン3回目接種の優先枠について、
「保育士や教員を加えてほしい」と述べた。

保育士らが感染すると、保護者が子どもを預ける先がなくなりかねず、社会機能の維持が重要だとした。

この日の会見で中川氏は、ワクチン追加接種の前倒しをめぐり、すでに計画されている医療従事者や高齢者への優先接種にふれたうえ、
国が保育士や教員についてもエッセンシャルワーカーとしての位置づけを明確にすることや、自治体がこうした人たちに優先接種枠をつくるよう求めた。

また、感染拡大のなかでもワクチン接種証明などを活用し、飲食やイベントなどの行動制限を緩和する政府の「ワクチン・検査パッケージ」に言及。
ワクチンを2回打った人でも、オミクロン株への感染例が相次いでいることから、3回接種を条件にする、といった見直しを提案した。

ワクチン・検査パッケージに関しては、岸田文雄首相がすでに原則停止する方針を示している。
一方で中川氏は、オミクロン株は昨夏に広がったデルタ株よりも重症者の割合が低いなどと説明。

「高齢者らのハイリスクグループを対象にした医療提供体制にして、軽症で済むリスクの低い人は行動制限を厳しくするものではなく、
社会機能を維持しつつ、経済活動を再活性化するという段階にきている」と話した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ1M6447Q1MUTFL003.html