【コロナ】特養ホームでワクチン２回接種の６人感染「抗体下がる人も」

※2021/08/21 09:24毎日新聞

　静岡県は２０日、県内で新たに６２０人が新型コロナウイルスに感染したと判明した。静岡市が男女２人の死亡を発表し、死者は計１６２人。この日までに浜松市の特別養護老人ホーム・百々山で入所者計６人の感染が分かり、県内で１９４例目のクラスター（感染者集団）に認定された。６人はワクチンを２回接種済みだった。全国知事会のオンライン会合で川勝平太知事は「医療崩壊が目前に迫っている」と状況を説明した。【金子昇太】

　クラスターについて、県健康福祉部の後藤幹生参事は「高齢者はワクチンを打った際、抗体のつく量が少ない。時間も経過し、抗体が下がる人もある程度いる。接種者がほかの人に感染させるリスクはワクチンを打っていない人と同等という見解もある」と訴え、接種者にも感染症対策を求めた。

　県は、磐田市で４４人▽富士市で４０人▽焼津市で３８人▽藤枝市で２８人▽袋井市で２３人▽沼津市と湖西市で２２人ずつ▽菊川市で１９人▽富士宮市で１７人▽掛川市で１６人▽三島市、島田市、牧之原市で１２人ずつ▽御前崎市で１１人▽御殿場市で９人▽熱海市で６人▽伊東市で５人▽裾野市、伊豆の国市、函南町、長泉町、小山町、吉田町で３人ずつ▽下田市と清水町で２人ずつ▽伊豆市、静岡市、浜松市、森町で１人ずつ――と県外の８人の計３７０人の感染を確認した。

　このほか、感染力の強いインド由来のデルタ株の陽性率が県内で９２・０％（１３～１９日）だったと明らかにし、「ほぼ県内はデルタ株に置き換わった」と説明した。静岡市は１３８人、浜松市は１１２人の感染を発表した。

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