「すみません」から「ありがとう」に　山形の福祉協会　輪広げる

山形市視覚障碍者福祉協会（三浦保志会長、会員約50人）は10月1日から3年間、生活の様々な局面で手助けしてくれる市民らに感謝の気持ちを伝える「共生の街やまがた　ありがとうキャンペーン」を展開する。三浦会長が22日、市役所で内容を発表した。

　日、英、中、韓の4カ国語で「ありがとう」と記され、市のキャラクター「はながたベニちゃん」をあしらったステッカーを6千枚製作。各種団体などを通じて、交通弱者になりがちな障碍者に加え、高齢者や妊婦らにも配り、交通機関や公共施設などで親切にされたときに相手に渡してもらい、会話や支え合いの輪を広げるきっかけに活用する。

　10月1日にはキックオフイベントとして、JR山形駅周辺で会員らがステッカーとチラシを配る。観光キャンペーンに参加して国内外からの観光客に呼び掛けるほか、小学校での授業や、12月には市民向けのシンポジウムも計画している。三浦会長は「私たちがお世話になったとき、口をつくのは『すみません』の一言。それを『ありがとうファースト』に意識を転換することで気持ちも外に向けて開き、感謝や助け合いの輪が広がることにつながれば」と話している。

　このキャンペーンは、今年7月、市コミュニティファンドの公開プレゼンテーションで最も支持された。寄付を原資とする同ファンドから約35万円の補助を受ける。（三宅範和）

朝日新聞　2021年10月1日 10時30分
https://www.asahi.com/articles/ASP9Z6W7TP9QUZHB00G.html?iref=sp_liftop_feature2_list_n

「タバコは吸われますか？」
「ありがとう」