BLM裁判判事 輸送問題を引き合いに出し「お昼はアジア料理じゃないといいな」人種差別だと炎上

全米注目のBLM裁判で判事が「アジア人差別」ジョークを放って炎上

米ウィスコンシン州で黒人差別に抗議するBLMデモの参加者2人を射殺し、第一級殺人罪に問われている白人少年の注目の裁判で、判事の「アジア人差別発言」が物議を醸している。

【映像】判事が法廷で「アジア人差別」ジョークを放った瞬間を動画で

問題発言があったのは11月11日。昼食のために休廷を宣言する際、判事のブルース・シュローダー（75）はランチが時間通りに届くかについてジョークを飛ばすのに格好の機会と捉えたらしい。

「（ランチは）アジア料理じゃないといいがね。ロングビーチ港の船から届くものじゃないことを願うよ」

この判事の発言は、カリフォルニア州のロングビーチ港で多くのコンテナ船が滞留し、全米のサプライチェーン（供給網）が危機に陥っている現状を引き合いに出したものとみられるが、「事実上の反アジア人コメント」だとして批判を浴びている。しかも、このような発言をする人物が人種問題に関わる裁判の判事として適任なのかという疑問まで生じている。

「『オリエンタル料理』と言わなかっただけでも、彼を誉めてやるべきかもしれないね」と、アジア系の人権団体の代表を務めるジョン・ヤングは皮肉まじりにツイートした。「人種問題と密接に関係している裁判で、あの発言は絶対に許されない」

裁判で審理されている事件は昨年8月、ウィスコンシン州ケノーシャで起きた。白人警官が黒人男性のジェイコブ・ブレイクを背後から銃撃した事件（7発以上を撃たれたブレイクは下半身麻痺に）を受けて、ケノーシャでBLMデモが拡大。当時17歳だったカイル・リッテンハウス被告は半自動ライフル銃を持って、自宅のあったイリノイ州からケノーシャへ向かい、デモ参加者2人を射殺し、1人に重症を負わせた。

リッテンハウスに言わせれば、「暴動から市民を守る自警のような役割」を担うのが目的だったという。裁判では、自分も攻撃されて身の危険を感じていたと号泣しながら証言し、正当防衛を訴えて無罪を主張している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eef0986fe80dfabcf1b43ea8836d204bf329b0a4