来場者460万人「想定通り」 長崎スタジアムシティ開業1年 今後の展開は…

サッカースタジアムやアリーナ、商業ビルなどを備えた大型複合施設、長崎スタジアムシティ（長崎市幸町）が１４日で開業１年を迎えるのを前に、施設を運営するリージョナルクリエーション長崎（同市）の岩下英樹社長（４４）が長崎新聞のインタビューに応じた。９月末までの来場者数は４６０万人（速報値）で「想定通り」とした。今後は賃貸オフィスを増床するほか、平日の来場者数の底上げに力を入れる考えを示した。

－来場者数の手応えは。
開業前は年間約８５０万人という見込みが出ていたが、これは出口を往来した人を１人と数えた数字。今は衛星利用測位システム（ＧＰＳ）を利用し、同じ人が１日に何回訪問しても１人とカウントしている。９月末時点で４６０万人というのは想定通りだ。

－事業の振り返りを。
オフィスビルは入居待ちを含めて満床。会議室などを小区画で貸し出し、増床する予定だ。入居するテナントの方からは「採用がうまくいった」などの声が上がっていてうれしい。
スタジアムシティホテル長崎の８月の稼働率は平均８０％となった。１０月以降も８０％を超える見込みだ。インバウンド（訪日客）の受け入れも強化したい。私たちだけではなく、国際線の定期便運航を増やすなど県としての地道な取り組みにも期待している。
商業テナントはスーパーのように安定的なものと、期間限定店舗といった新鮮さを織り交ぜ、メリハリをつけながら試行錯誤する必要がある。

－見えてきた改善点は。
想定はしていたが、繁閑の差が激しい。１日累計で４万人訪れた日もあれば、平日は７千人ほどの日もある。平日の来場者数の底上げをしていくため、中高年層向けのイベントなどを引き続き開催する。現在は完全キャッシュレスだが、支払いやチケットなどの申し込み方法を、シニア層や海外の方が使いやすいように柔軟に対応していくことを検討している。

－長崎県に与えた影響は。
存在感はある程度出せているかなという感じだが、まだ十分な手応えは感じていない。具体的な経済指標の向上を見てから判断したい。

－近年、全国各地でスタジアムとアリーナの建設構想が浮上している。全国の中での役割は。
毎日のように各地から視察団が来ている。私たちは先駆者だと実感する。民間が投資する価値を感じてもらえるように、悩みや課題解決法の情報を共有したい。次に建設する方たちにバトンを渡していく存在になりたい。

来場者４６０万人「想定通り」　長崎スタジアムシティ開業１年　今後の展開は… - 長崎新聞 2025/10/04 [11:20]　公開

サッカースタジアムやアリーナ、商業ビルなどを備えた大型複合施設、長崎スタジアムシティ（長崎市幸町）が１４日で開業１年を迎えるのを前に、施設を運営するリージョナルクリエーション長崎（同市）の岩下英樹社長…

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三つとも赤字で～すｗ

スタジアムシティはホテルの売り上げが大きな割合となる