大貫妙子、ライブ盤「ピーターと仲間たち」発売 「都会のウサギを再現したかった」

大貫妙子、ライブ盤「ピーターと仲間たち」発売　「都会のウサギを再現したかった」
2025/7/11 10:00　石井 健　産経新聞
https://www.sankei.com/article/20250711-ZRU7K5KVXFNJTGXVIHGYYPTY2Q/

デビュー50周年だが、「数えたこともない」と笑う大貫妙子＝東京都渋谷区（石井健撮影）

デビュー50周年を迎えたシンガー・ソングライター、大貫妙子（71）が、ライブ盤「ピーターと仲間たち」を日本コロムビアからCDとLPで発売した。昨年7月に東京・EXシアター六本木で開いたコンサート「ピーターと仲間たち」の模様を収録した。

「ピーターと仲間たち」公演は、「ピーターラビットとわたし」や「CARNAVAL」など昭和50年代後半、坂本龍一らの協力を得て作り出したシンセサイザーを要とした伴奏によって表現した歌を集め、披露するもので、一昨年から始めた。

−−なぜ「ピーターと仲間たち」公演を始めたのですか？

「『ピーターラビットとわたし』などの曲は生バンドで演奏すると、本来とは異なる味わいとなってしまうんですよ。『ピーターと仲間たち』公演では原曲に限りなく近い伴奏をシンセで作り上げ、レコーディング時の本来のサウンドを表現することを目指して企画したものということになります」

−−生バンドだけによる伴奏とコンピューターによるシンセサイザーサウンドを軸にした伴奏と何が違うのですか？

「人間の演奏によるバンドサウンドって、やはりリズムが��揺れる�≠ﾌですが、コンピューターで制御したサウンドは、きっちりとしたリズムになります。今回取り上げた歌についていえば、後者のほうが適しているということです。歌い方も全然変わります」

−−生バンドで「ピーターラビットとわたし」の伴奏を演奏するのではだめなんですか？

「サウンドが違うと雰囲気は大きく変わります。全然、違うウサギになっちゃうんです。バンドの伴奏だとウサギが野を駆けているイメージになる。シンセサウンドによるタイトなリズムだと絵本の世界のウサギになる。作曲したときは絵本の都会のピーターをイメージしていたので」
■50年なんて数えない

大貫妙子の最新ライブ盤「ピーターと仲間たち」のジャケット

東京都出身。5人組バンド、シュガー・ベイブの一員として昭和50年、アルバム「SONGS」でデビューした。メンバーには山下達郎がいた。

55年のアルバム「CARNAVAL」など50年代後半の作品では坂本龍一が多数の編曲を手掛け、録音には細野晴臣や高橋幸宏らYMOのメンバーも参加した。

−−坂本さんの編曲って、やっぱり独特のサウンドでしたか？

「全然違いますよ。まあ、アレンジャー、皆それぞれに違うんですけど、坂本さんの編曲には坂本さんが見える。坂本さんは、特に見える。��濃い�≠ﾁて感じかな」

「見た目は同じなのに持ってみたら重いってことあるじゃないですか？　坂本さんは、その重いほうなの。重々しい編曲をするっていう意味じゃないですよ。言葉ではうまく説明できないけど、聴き比べていただければ分かる」

−−この「ピーターと仲間たち」公演には、坂本さんへのオマージュという意味もあるのですか？

「それは特にない。そんなことされると『やめてくれ』っていう人だから」

（※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。）