【先進国で断トツ】10年間で『エンゲル係数』が爆上がり…データが示す日本の「生活水準の低下」「不健康化」悲しい未来

所得が伸び悩み、物価は高騰。「生活にゆとりがない」と感じている人は少なくないだろう。それは栄養摂取や健康的な生活習慣に悪影響を及ぼしかねないレベルにまで達している。

日々の野菜摂取量や運動習慣の現実値が目標値を下回っていることに気づかないまま、日々過ごしている人は少なくないだろう。その“かい離”は、「自分は大丈夫だろう」という感覚とのズレが積みあがった結果ともいえる。

「感覚とのズレ」を自覚して改善につなげるため、第一生命経済研究所は「生活習慣の“みえる化”のすすめ」というレポートを今年２月に公表した。執筆者で保健師の田中三枝さんは野菜摂取量が男女ともに’15年以降、「有意に減少している」と指摘する。田中さんは野菜摂取量が減少傾向にある要因を次のように分析している。

・野菜よりも肉が好きな人が増えている
・野菜の調理の仕方がわからない人がいる
・野菜を余らせて腐らせてしまう
・「野菜の値段が高い」と選ばない
・惣菜中心の生活で特に揚げ物を選ぶ人が多くなっている
・サプリメントで代用するなど健康食品が増えてきている

田中さんによれば、健康意識の高い人ほど“かい離”に気づきやすいという。健康意識の高い人は野菜摂取量などの目標値と現実値のかい離に敏感で、年１回の健康診断などで自分の生活習慣や行動を振り返り、改善しているというのだ。

“実生活が健康の目標値とかい離していないか”を日ごろから意識していかないと、「自分は大丈夫だろう」という感覚とのズレには気づかない。田中さんは“自分の生活習慣を「みえる化」して意識するように”とアドバイスする。

ただ、例えば目標値とのかい離に気づいたとして、野菜の摂取量を増やすには、どうすればいいか。田中さんは次のようにアドバイスする。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/6b25cd5033e5e6c6934a9a4c24ee629eb4a74003