【韓国】 「ウイスキー」より古い歴史を持つ「安東焼酒」…世界へ輸出

「ウイスキー」より古い歴史を持つ「安東焼酒（アンドンソジュ）」　世界へ輸出

慶尚北道は8～9日、安東スタンフォードホテルと安東市一帯で「2024安東国際蒸留酒フォーラム」を開いて、安東焼酒の世界市場進出支援に出ると10日、明らかにした。

安東焼酒を中心にした国際行事が開かれたのは今回が初めてだ。フォーラムには世界の酒類の流れを主導する酒類専門家と酒類産業の関係者など約150人が参加した。

基調演説は、ドイツ蒸留酒トレンドのスカウターであるユルゲン・ダイベル代表が引き受けた。ユルゲン代表は、世界最初のコニャック事務局（BNIC）の認証教育者で、世界3大酒類品評会の蒸留酒部門の審査委員を務めている。

慶尚北道はフォーラムを通じて、世界市場に出す安東焼酒の新しい瓶のデザイン試案とブランドを公開した。現在、安東には9社が多様な方式で安東焼酒を作って売っているが、これを統一して一つのブランドとして世界市場に出すというのが慶尚北道の目標だ。

イ・チョルウ慶尚北道知事は「1400年代に誕生したスコットランドのスコッチ・ウイスキーよりも安東焼酒の歴史がさらに深い」とし、「安東焼酒をスコッチ・ウイスキーや中国のマオタイのように世界人が好んで求める銘酒にする」と話した。

安東焼酒は約750年前の1200年代後半、高麗忠烈王の時に誕生した。日本遠征のために安東に駐屯していたモンゴル軍が、蒸留酒作りの技術を伝授したと伝えられている。その後、安東焼酒は家で造って飲む「家醸酒」につながった。現在の作り方は、慶尚北道の無形文化財に指定されている。

慶尚北道は昨年12月、安東市で生産した穀類100パーセントを使用し、安東市にある醸造所で生産された蒸留式焼酒だけに「安東焼酒」という名前を付けられる品質認証基準を作った。具体的には蒸留原液と精製水の他に添加物を入れてはならず、アルコール度数は30パーセント以上にならなければならない。6カ月以上熟成しなければならないという基準も入れている。

大韓貿易投資振興公社（KOTRA）とは、米国、オーストラリア、中国などへ輸出の道も開いた。今年3月、世界最大の酒類博覧会であるドイツのプロヴァイン博覧会に安東焼酒広報館も開いた。

これで安東焼酒の輸出額も、2021年2億ウォンから昨年8億1700万ウォンへと4倍以上増えた。慶尚北道は2026年の輸出額40億ウォンを目標に行政力を集中している。

慶尚北道の関係者は「2030世代の顧客を狙い、安東焼酒にレモンなどを入れたカクテルやハイボールなどを開発している」とし、「安東焼酒と連係した観光プログラムも構想している」と話した。

キム・ヒョンス記者

ソース　京郷新聞（韓国語）
https://n.news.naver.com/article/032/0003331531

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