10日から渋谷で「死刑映画週間」　再審公判中の袴田さん作品も

朝日新聞
2024年2月6日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASS2251BBS1LUTIL002.html

　国内外の映画を通して死刑制度を考える「死刑映画週間」が10～16日、東京・渋谷の映画館ユーロスペースで開かれる。死刑判決が確定しながら、昨年やり直しの再審公判が始まった袴田巌さん（87）のドキュメンタリーを含む、7作品が上映される。

　「袴田巌　夢の間の世の中」（2016年、金聖雄監督）は、14年に釈放された袴田さんを追った作品だ。この映画週間では、16、17年以来となる再上映という。

　ドキュメンタリー「キエフ裁判」（22年、セルゲイ・ロズニツァ監督）は、1946年にキーウで開かれ、ナチス関係者が死刑宣告を受けた裁判を描く。「対峙（たいじ）」（21年、フラン・クランツ監督）は、アメリカの高校の銃撃事件で死亡した加害者と被害者の両親が対話する物語だ。

　死刑廃止を目指す市民団体「フォーラム90」が企画し、今回で13回目。フォーラム90の太田昌国さんは「世界各地の戦争で多くの人が死んでいく状況が続く。国家の名の下に命を奪うことについても考える機会になれば」と話す。

　1日4本上映し、1作品につき一般1500円。映画監督や専門家、袴田さんの支援者らが日替わりで登壇するトークも毎日開かれる。

　上映日程など詳しくはフォーラム90のウェブサイト（http://forum90.jp/別ウインドウで開きます）で確認できる。（田中恭太）

死刑囚にしても毎朝ビックびっくや
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