「能はブルースのよう」　第３４回世界文化賞音楽部門　ウィントン・マルサリスさん

「能はブルースのよう」　第３４回世界文化賞音楽部門　ウィントン・マルサリスさん
10/18(水) 13:58　産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/aebd1d582497c20c788d6a8e74cfe5055a016f7b
個別懇談会を行う音楽部門のウィントン・マルサリスさん＝１８日午前、東京・虎ノ門（萩原悠久人撮影）

第３４回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者（音楽部門）に選ばれた世界的トランペット奏者、ウィントン・マルサリスさん（６２）＝米国＝が１８日、東京都内で個別懇談会に出席した。他の受賞者の懇談会は１７日に開かれたが、マルサリスさんは来日が遅れたため欠席していた。マルサリスさんは「日本のジャズ文化はこの音楽ジャンルにとって生き残るために不可欠なもの。受賞は本当に光栄だ」と喜びを語った。主な発言は次の通り。

――今回の受賞について

「私が初来日したのは１９歳のとき。東京で最初のアルバムをレコーディングし、多くの友人やジャズ愛好家とお目にかかり、素晴らしい経験ができた。日本のジャズ文化はこの音楽ジャンルにとって不可欠なものになった。

私はこの数十年間、日本の素晴らしいジャズ奏者たちとも共演してきた。素晴らしいベーシストの中村健吾さん、ピアニストの小曽根真さん、トランペット奏者の原朋直さん…。彼らの活躍は私にとっても重要なインスピレーションとなった。このような賞を頂き、本当に光栄。ありがとうございます」

――日本人が演奏するジャズをどう聞いているか

「（米大リーグで活躍する）大谷翔平をどう思う？　それが答えに近いのかもしれない。人間はどうしても差別化、分断化したい性質がある。ただ、人間はＤＮＡレベルでいうと、差はほとんどない。もちろん、文化や育った場所で多少は違うが、音楽は共通語であり、そこに違いはない。

実際に私は、雅楽や能の音楽もよく聞くし、大好き。ポピュラーな音楽ではないかもしれないが、能は何回も聞き返すとブルースのようにも聞こえるし、ブルースを感じる。音楽はどんな形であっても、そこに意味を見いだせれば音楽になる。

（※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。）