秋本衆院議員を任意聴取　東京地検特捜部

秋本真利衆院議員（48）＝自民党を離党＝が、洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から多額の資金を受領したとされる事件で、東京地検特捜部が秋本氏を任意で事情聴取したことが25日、関係者への取材で分かった。資金の趣旨や、塚脇氏らと設立した競走馬の組合について説明を求めたとみられ、収賄容疑での立件の可否を判断する。

　特捜部は、組合が実質的に秋本氏の管理下にあり、塚脇氏からの資金が賄賂に当たるとみているもようだ。塚脇氏側は当初、同氏も組合の所有者で組合員としての支払いをしただけだと捜査に反発していたが、その後、賄賂と認める方針に転じたとされる。

　塚脇氏の関係者によると、20回以上にわたり資金提供し、総額は3千万円ほどに上るという。秋本氏から馬の購入代金が必要と求められ、塚脇氏の部下が昨年10月、東京・永田町の議員会館事務所に1千万円を持参したこともあったとされる。

　また秋本氏が数年前、日本中央競馬会に個人馬主の登録を申請する際、塚脇氏が一時的に約3千万円の資金を提供していたことも判明している。

共同通信 23/08/26 05時17分
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