1泊28万円の客室、人気ブランド…高級品の販売が活況！　急回復の訪日外国人客

＜まちビズ最前線＞

　昨年10月に新型コロナの水際対策が緩和されて以降、訪日外国人客が急速に戻っている。コロナ前と比べれば3月時点で約7割と完全に戻ったわけではないが、円安などが追い風になり、消費意欲は旺盛。高価格帯の商品から先行して回復している。（原田晋也）

◆「円安のお得感」
　百貨店「松屋銀座」（中央区）の店内。外国人観光客とみられる客が目立ち、店内で購入した品の免税手続きをするカウンターには人がほぼ途切れない。広報担当者は「円安のお得感もあり、ブランド品など高級品がよく売れている」と手応えを語る。
　同店はコロナ前に化粧品売り上げの約半分を占めていた訪日外国人需要の復活を見込み、昨年8月に化粧品売り場を約2割拡大。外国人に人気のブランドをそろえた。同店の2022年9月?23年2月の免税売上高は、コロナ前の19年9月?20年2月と比べ93％まで回復したという。
　高級ホテル「パレスホテル東京」（千代田区）でも、宿泊者に占める外国人宿泊者の比率がコロナ前とほぼ同じ7割弱まで回復した。さらに昨秋から宿泊者が増え、客室単価が上昇。昨年12月には開業以来の最高値となる約8万3000円に達すると、今年3月には約10万3000円と10万円台の大台にのった。中でも外国人の長期滞在を想定して6室導入した1泊28万円以上の高級客室「プレミアスイート」が人気だ。
◆1人当たり支出はコロナ前より増加
　高級品志向の消費動向は統計にも表れる。観光庁の調査によると、昨年10?12月期の訪日外国人の1人あたりの旅行支出額は21万2204円で、19年同期（17万434円）と比べ24.5％増えた。観光庁の和田浩一長官は「円安などの影響が非常にプラスに働いた。（コロナ禍が明けて）久しぶりの海外旅行となったことも単価上昇の要因になった」と述べた。

　訪日外国人客の動向に詳しいソニーフィナンシャルグループの宮嶋貴之氏は旅行支出額が上昇している背景を「世界的な物価高が進み、航空便も戻り切っていない中でも旅行できる人は富裕層が多かった」と分析する。政府は25年に1人あたり消費額を20万円とする目標を掲げるが、今後は正常化に伴い、客層は富裕層以外にも広がる。景気後退の懸念もある中、1人あたりの消費額は「18万円ほどいけば上出来」と、コロナ前の水準に近づくと予想している。

東京新聞　2023年4月23日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/245408

素直に喜んでいいのか

全米で一番高い宿泊料金のシカゴやNYと比べても同グレードでこの価格は高過ぎる
東京が金を産む街ならそれでもいいが経済もショボい、
ホテルの付加価値も大して高くないのに、よく勘違いできるよな