沖縄の聖地で全裸での遊泳･撮影行為相次ぐ　女性の姿も

琉球開闢（かいびゃく）の地といわれる沖縄県南城市久高島で、沖縄県外の企業の男性社長（４８）が全裸で海に入る知人男性の動画をフェイスブック（ＦＢ）に投稿していたことが２４日までに分かった。久高区によると約２カ月前には女性が裸で島の聖地に入り、撮影していたとの情報も。同区は事態を問題視し、聖地のカベール岬とイシキ浜に「裸での遊泳禁止」と記した看板の設置を決めた。

男性社長によると、２０～２２日に別の会社の社長ら４人と仕事で来県。久高島で「ここまで海がきれいだと思っていなかったし暖かかった。人がいない場所を探し、同行した社長が全裸で海に入った」と説明した。動画には「いいね」などが１７０件寄せられた。

本紙の取材に男性社長は「宗教的な意味を持つ島だとは全く知らなかった。島の人には申し訳ないことをした。すいません」と謝罪し、動画を削除した。

また久高区によると約２カ月前、「島内に宿泊する女性ブロガーが裸で聖地にいる画像を掲載しているが、自治会として協力しているのか」といった趣旨の連絡があった。自治会職員が宿を訪ねると既に女性は島を離れていたという。画像は確認されていない。

数年前には立ち入り禁止の聖地で、画像撮影する事例もあった。今月９日の同区評議員会では、神事に携わるカミンチュから「裸での遊泳禁止」と書いた看板設置を求める意見も出て、設置を決めた。
西銘喜一区長（６９）は「久高島は歴史も聖地もあり、普通の観光の島とは違う。来島者は理解してほしいし、そこは尊重してほしい。そもそも全裸で泳ぐとか立ち入り禁止の場所に入ることは、他の島でもやっては駄目だ。地元として迷惑な行為はやめてほしい」と訴えた。（南部報道部・又吉健次）

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1046169