東京五輪反対メディアや政治家が次々と手のひら返し 衆院選せまり好感度アップ狙いで便乗か

【松井一郎　維新伝心】日本のメダルラッシュに…東京五輪「開催反対」メディアや政治家が手のひら返し

2021.7.29

　東京五輪の熱戦が連日伝えられている。日本代表は空前のメダルラッシュとなっている。お家芸といえる柔道やソフトボールだけでなく、新競技スケートボードのストリートでは、男子が堀米雄斗選手（２２）、女子は西矢椛（もみじ）選手（１３）が金メダルを獲得した。西矢選手は日本最年少での金メダル獲得となった。

　私の世代にはなじみの薄い競技だが、テレビで見ていて、「迫力があるなぁ」「どうして、あんな技ができるのか」と感心した。日本の若い世代の可能性を感じさせる競技だった。今後、新しいスポーツとして広まっていくことだろう。

　開会式のクライマックス、聖火台への点火を担ったのは、プロテニスプレーヤー、大坂なおみ選手だった。過去の五輪では、歴史に残るアスリートが最終聖火ランナーを務めていただけに、現役アスリートの登場に少し驚いたが、大坂選手は大阪出身であり、新しい時代を感じさせるので、好感を持てた。

　五輪の熱戦を連日見ていて、大半が「無観客」となったのはやはり残念だ。コロナ禍でも、プロ野球やＪリーグは「有観客」で開催されてきた。日本をはじめ世界各国の選手たちの活躍を生で見て、応援の熱を伝えられればさらに良かったと思う。

　こうしたなか、「五輪反対」を訴えていたメディアや政治家が、手のひらを返したように大騒ぎしている。

　社説で堂々と「五輪中止」を要求し、番組で連日「五輪批判」を続けていた新聞やテレビのワイドショーがあったが、メダルラッシュを受けて大々的に報じている。結局、メディアは商業主義だったようだ。

zakzak 今日の注目！
　政治家では、立憲民主党の蓮舫代表代行のツイッターが大炎上しているという。同党や彼女は一貫して五輪中止を求めていたのに、前述した堀米選手の金メダル獲得を受けて、「素晴らしいです！　ワクワクしました！」とツイートしたことに、批判が噴出している。

　衆院選が近いため、好感度アップを狙ったのかもしれないが、蓮舫氏に対する、「どの口が」「お見事なダブルスタンダード」という批判には納得するしかない。立憲民主党側から、コロナ禍でもリスクを減らして五輪を開催する具体案を聞いた覚えがない。もし、同党が政権を担当していたら、東京五輪は今ごろ中止で、日本選手のメダルラッシュもなかった。

　立憲民主党については、幹部の看過できない発信もあった。

　川内博史政調会長代行は２１日、東京五輪について、「陛下が開会式で『大会の中止』を宣言されるしか、最早（もはや）止める手立ては無い」とツイッターに投稿していたのだ。

　憲法４条は天皇について「国政に関する権能を有しない」としている。川内氏の発信は「天皇の政治利用」ではないのか。川内氏はツイートを削除したが、「立憲主義」を掲げる同党や枝野幸男代表はそれで済ますのか。これは極めて深刻な問題である。　（日本維新の会代表、大阪市長・松井一郎）
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/210729/dom2107290001-n1.html