岩手県の山林火災で消防庁は宮城、山形、青森、秋田、福島、栃木対し、緊急消防援助隊の出動を要請

逃げ遅れた人やけが人など人的被害がないか確認しているということです。

現場では消火活動が続いていて、これまでに地域の住民ら2000人以上に対して避難指示が出され、午後10時時点で584人が実際に避難しているということです。

市は陸上自衛隊岩手駐屯地に災害派遣を要請していて、現地では市外の消防や自衛隊も駆けつけて消火活動を行っていますが、鎮火の見通しは立っていないということです。

最終更新日：2025年2月27日 0:11

避難所には５８４人が避難　約４１０戸で緊急停電　岩手・大船渡市の山林火災
2/27(木) 1:56配信

２月１９日以降、２件の山林火災が相次いだ岩手県大船渡市で２月２６日に新たな山林火災が発生しました。

これまでに６００ｈａ以上を焼き、少なくとも８４棟の建物が焼けたとみられています。（２７日午前１時時点）

２６日午後１時過ぎ、「岩手県大船渡市赤崎町の合足漁港付近で堤防の近くにある建物から林野に火が燃え移った」と消防に通報がありました。

市によりますと、この火事は西からの強い風によって勢いが弱まらず、北東側にある大船渡市綾里地区へ拡大し、２７日午前１時現在も延焼しているということです。

県によりますと、現場近くの小路漁港では一時１５人が孤立しましたが救助済みで、警察が現在、けが人や逃げ遅れた人がいないか確認を進めているということです。

また、市のまとめによりますと、これまでに少なくとも８４棟の建物が焼けたということです。

２６日午後５時時点の焼損面積は少なくとも６００ｈａ以上で、このうち８５０世帯がある綾里地区は住宅のある集落を含め広い範囲が焼けたとみられています。

この火事を受け、市は合足地区と綾里地区合わせて８７３世帯・２１１４人を対象に避難指示を発令しました。

市内の小学校など６カ所と福祉避難所１カ所の合計７カ所の避難所を開設し、２６日午後１０時時点で合わせて５８４人が身を寄せている状況です。

このほか、東北電力ネットワークによりますと、電気設備への延焼を防ぐため、大船渡市内約４１０戸で緊急停電を実施しているほか、

三陸鉄道は現場に近い一部区間で運転を見合わせ、代行のバスを運行しています。

火事の発生に伴い、東朋中学校と綾里小学校は２７日休校の措置が取られました。

大船渡市では２月１９日の正午前に発生し、約３２４ｈａを焼いた山林火災が２５日午後３時５分に鎮圧。

この１５分後にとなりの陸前高田市で新たな山林火災が確認されると、火は大船渡市末崎町にまで達して約８ｈａを焼き、２６日正午に鎮圧したばかりでした。

このため、県は２６日に大船渡市に災害救助法の適用を決定しました。

このほか、県の災害派遣要請を受けた自衛隊や災害支援救助隊として宮城県と山形県の消防が現地などに派遣されます。

２６日から消防による消火活動が続けられているほか、２７日はヘリによる空中散水が予定されています。

（２７日午前１時時点の情報）

岩手めんこいテレビ