学術的引用すら許されない「コンプライアンス」が追い詰める「学問の自由」(渡辺裕東京大学名誉教授)

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1 : 2025/01/29(水) 19:40:04.24 ID:ew8zQ5f49

2025年01月29日(水)11時00分
渡辺 裕(東京大学名誉教授)
https://www.newsweekjapan.jp/asteion/2025/01/post-219.php

<「著作権法上の理由」で教材にモザイク、先行文献の引用が「剽窃」…。この奇妙ながんじがらめを後世の人はどう思うのか? 『アステイオン』101号より「『コンプライアンス』という正論」を転載>【渡辺 裕(東京大学名誉教授)】

もう半年以上も前[編集部注:2024年11月時点]になるが、《不適切にもほどがある!》というテレビドラマが話題になった。

1986年からタイムスリップして現代の日本に来てしまった、「昭和」を絵に描いたような主人公が、両時代の価値観の激しい乖離のなかで巻き起こすトラブルを通して、「コンプライアンス」優先の現代社会の問題点を、宮藤官九郎流のコミカルなタッチで描き出したものだ。

このドラマが大きな反響を呼んだのは、何かにつけ「コンプライアンス」重視の「正論」に振り回されがちな現代社会のあり方に疑問をいだいている人がそれだけ多いということでもあろう。

もちろん、迷惑行為、不公平や差別がまかり通っていた時代を、「昔は大らかで良かった」などと讃美するつもりなどないが、この種の「正論」にどこかおかしいと感じたような体験は誰でも一度や二度はあるだろう。

私自身が最近そんな疑問を感じた事例を2件ほど取り上げてみたい。どちらも著作権に関わる問題である。

ひとつは私自身が最近、ある大学で講演を行った際に体験したことで、講演の映像を大学のウェブサイトで公開するにあたり、講演内で使用した動画や音源、さらには本などの文字テクストの引用までが「著作権上の理由」でほとんど削除されたりモザイクをかけられたりしたという事態である。

著作権法上、他人の著作を勝手に使うことは許されないが、著作権法には例外事項があり、学術的な著作等で自説の補強や他人への論評のために適切な範囲内で引用することは認められている。

今回のケースでは(少なくとも私自身の認識では)いずれも適切な範囲内で典拠も記載して引用しているつもりなのだが、公開された動画ではそのほとんどすべてが削除・モザイクの対象となってしまった。

著者の死後70年以上が経ち、そもそも著作権保護の対象ではない本の引用まですべてモザイク処理になっており、これには驚いてしまった。

どこまでが「適切な範囲内」なのかの具体的な基準が著作権法自体には書かれていないため、線引きのしようがなく、許諾のないものはすべて削除・モザイクの扱いにしたということだったようだが、著作権法があえて具体的な規定を避けたのは、事例ごとのきめ細かい判断の余地を残すためであり、「著作権法上の理由」という「正論」を曖昧に適用し、すべてを一括して削除してしまうのはあまりにも乱暴である。

YouTubeで配信するため、そちらのチェックで引っかかることを怖れたことなどもあろうが、そんな「自己規制」や「忖度」が積み重なり、既成事実化してゆけば、本来認められていた引用というカテゴリー自体が有名無実化することにもなる。

他人の説を批判するための引用にも相手の許諾が必要というようなことになれば、健全な言論活動は阻害されてしまうだろう。

もうひとつの事例も同じく著作権に関わる、こちらは私の友人が巻き込まれた事件である。

大学の出版物に投稿した論文が米国で出版されている先行文献の剽窃とみなされて学内のコンプライアンス委員会に通報され、懲戒解雇処分になってしまったという事案である。この処分を不当として訴訟を起こしたものの、一審の東京地裁では主張が認められず敗訴し、現在東京高裁に控訴して係争中である。

解雇の不当性を争う裁判なので、基本は労働法の案件ではあるが、少なくともこの解雇にいたる事実関係の中心にあるのは著作権問題であり、そこで下された不正という判断は、音楽研究のみならずおよそ人文学の研究に関わる者には由々しき大事である。

というのも、ここで問題とされた先行文献の使い方は、この分野ではかなり普通に行われているものだからである。

もちろん、研究論文はオリジナルなものでなければならず、他人が言っていることと自分の言っていることとはっきり区別し、典拠を示さなければならないというのは、研究のイロハであり、全くもって「正論」には違いない。

※以下引用先で

3 : 2025/01/29(水) 19:41:20.07 ID:j+afkVG20
コンプラお化けの弊害だよな
4 : 2025/01/29(水) 19:41:26.86 ID:LCp/Ev+X0
駄文w
やり直し
6 : 2025/01/29(水) 19:44:33.86 ID:pa+GI/Iu0
そもそも禁止しなければいけないほど
引用しかしなかったのアンタら学者だろ
無能な学者を増やし過ぎた弊害の泣き言なんて知らないよ
7 : 2025/01/29(水) 19:46:29.62 ID:yZp23GHn0
著作権を論じた記事を
違法転載してる5ちゃんの記者もすごいな
8 : 2025/01/29(水) 19:47:01.51 ID:RPsVc2yU0
権利の都合で配信できませんならそもそも流さないでほしいとTVer見てて思うときはありますよ
9 : 2025/01/29(水) 19:47:50.61 ID:9jqaCJVF0
ホロコーストを検証しようとすることすら絶対悪扱いされる欧州は異常
10 : 2025/01/29(水) 19:49:20.62 ID:0uv8ou2Y0
利用された学者
11 : 2025/01/29(水) 19:53:51.39 ID:AGrLjDMO0
AIなんかのせいでますます著作権はより複雑で深刻な問題になってくる。
現行のAIはどこから引用してきたかも提示さえしない
AIの生成した文章や画像にはすべてモザイクをかける必要があるだろう?
14 : 2025/01/29(水) 19:56:14.13 ID:U7/O9Vxx0
1. 「コンプライアンス重視の正論」を批判しながら、著作権問題に対しては甘い立場を取る矛盾
本文では、「コンプライアンス重視の正論が形骸化し、過剰な規制になっている」と批判している。しかし、自身の講演の映像が「著作権上の理由」で削除・モザイク処理されたことに対しては、著作権法の解釈の厳格さを批判しているが、これは「コンプライアンスを重視するあまり過剰になる」という自身が批判している構造と同じものではないか?

→ 著作権法の厳格な運用を批判しつつ、コンプライアンスの厳格な運用を批判するのは、自分の立場によって基準を使い分けているダブルスタンダードではないか?

24 : 2025/01/29(水) 20:00:53.57 ID:sFkarv4I0
>>14
AIなんやろなあ
15 : 2025/01/29(水) 19:56:36.93 ID:U7/O9Vxx0
2. 先行文献の引用ルールを「ローカルルール」として緩めることを正当化する矛盾
剽窃を指摘された論文について、「この分野では普通に行われている」と擁護している。しかし、引用の基準がある以上、それを守るべきであり、学術論文の世界では「暗黙の了解」や「プロなら読み取れる」ではなく、誰にでも明確な形で出典を示すのが原則である。

→ 「学術論文のプロは分かるからOK」という主張は、引用の厳格な基準を要求する学問の世界において説得力を持たない。むしろ「プロなら読み取れる」からこそ、読者が誤解しないように明確に出典を示すべきではないか?

→ また、「1729年初演とされていたが、実は1727年だった」という例を挙げて「歴史的事実の扱いにはグレーゾーンがある」としているが、このケースと今回の剽窃問題は本質的に異なる。剽窃の問題は「他者の主張をあたかも自分のものとして使うこと」だが、「歴史的事実の扱いの違い」は、単なる情報の伝達と異なる。これを同列に扱うのは誤解を招く議論のすり替えである。

16 : 2025/01/29(水) 19:56:51.67 ID:U7/O9Vxx0
3. 「引用の自由」と「著作権侵害」の線引きを混同している
著者は、「適切な範囲での引用なら認められるはずだ」と述べているが、今回の大学側の対応がなぜ削除やモザイク処理に至ったのかの詳しい背景が述べられていない。

→ 大学がどのような判断基準で削除・モザイク処理をしたのかを正確に示さずに、「正論に振り回されている」と批判するのは論理的に弱い。もし大学側がリスク回避のために過剰な対応をしたのなら、その背景を示すべき。

→ また、「YouTubeで配信するため、そちらのチェックで引っかかることを恐れたのでは」と推測しているが、YouTubeのコンテンツ管理システム(Content ID)などの影響なら、それは「大学側の自主判断」というより「YouTubeのアルゴリズムに対応するため」かもしれない。ここを一括して「正論に振り回された」とするのは乱暴な結論ではないか?

18 : 2025/01/29(水) 19:57:27.99 ID:U7/O9Vxx0
5. 「正論に振り回される」という表現が曖昧
本文の主張は、現代社会が「コンプライアンス」や「正論」に過剰に振り回されているというものだが、そもそも「正論」とは何なのかが明確でない。

→ 「正論に振り回される」と言うが、それがどこから生じ、なぜそうなったのかの構造的な分析がないため、「正論が悪い」という印象論に終始している。

→ 「30年後の人々はどう見るか?」という問いかけも、過去の価値観と未来の価値観が違うのは当然のことなので、それが現在の「正論が間違っている」ことの根拠にはならない。未来から見ておかしくなることがあるからといって、現時点での規制を緩めるべきという論理にはつながらない。

19 : 2025/01/29(水) 19:57:32.95 ID:3olHVyvf0
渡辺裕之の盗用
アウト
20 : 2025/01/29(水) 19:57:45.59 ID:A/8W0Smy0
マスゴミが小保方問題で
めちゃくちゃにしたせいだろ
論文提出減ったの

本当にガンだよな

21 : 2025/01/29(水) 19:59:19.26 ID:fjcfYxrn0
公共の目的、引用の範囲でやれ
22 : 2025/01/29(水) 19:59:33.86 ID:1msKGRg50
私たちは引用された!
23 : 2025/01/29(水) 20:00:37.48 ID:U7/O9Vxx0
文系教授は、ひろゆきのいう「あなたの感想」を、さも尤もらしく、けむに巻きながら自分の意見が正しいかのように論じるのが仕事なんだけど、AIの発展で5ちゃんねらーと変わらない低レベルが露呈している
25 : 2025/01/29(水) 20:01:12.00 ID:ZLlHhf+E0
もう著作権は廃止していい時代になったと思う
26 : 2025/01/29(水) 20:03:34.57 ID:xG1/r2gp0
3行で頼む
27 : 2025/01/29(水) 20:04:21.18 ID:pR2X9He+0
コンプライアンスちゃうw
28 : 2025/01/29(水) 20:04:29.78 ID:Zx2MeUxG0
日本ではフェアユースは認められないと確定済みだからギャーギャー騒いだところでどうにもならん。自由にやりたきゃその辺緩い韓国行けばいい
29 : 2025/01/29(水) 20:05:15.54 ID:GkVbdxL20
貴方の感想ですよねw
30 : 2025/01/29(水) 20:08:51.99 ID:U7/O9Vxx0
お友達が論文剽窃でクビになったのを、オトモダチワワルクナイーみんなやってるー とかもう酷すぎて鼻水しか出ない
31 : 2025/01/29(水) 20:10:02.34 ID:02ox4Dt60
引用先の内容を説明しようとした時に丁寧に書くと剽窃チェックに引っかかるのはやりすぎなんじゃないか、と思う
32 : 2025/01/29(水) 20:10:40.04 ID:pR2X9He+0
菅がパヨク研究者に自由に研究なさってください、言ってたやん

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