俺たちがモテないのは「おまえたちが白人と付き合うせいだ！」アジア系男性がアジア系女性を執拗に攻撃する理由とは？

・コメント欄に「オックスフォード研究」と書かれたら要注意
「オックスフォード研究」というフレーズが、TikTokなどのソーシャルメディア上で、アジア系女性、
特に白人男性とデートをしたり恋愛関係にある女性たちを揶揄するために使われている。

英紙「ガーディアン」によれば、白人男性とのデートや恋愛について投稿するアジア系女性の投稿のコメント欄に
「オックスフォード研究」という奇妙な書き込みが出てくるようになったのは「2023年の春頃から」。

通常「オックスフォード研究」というフレーズは、英国のオックスフォード大学での学術研究を指す。

そのため、このフレーズも一見「アジア人女性はなぜ、恋愛に有色人種ではなく白人の男性を選ぶのか」についての研究の
引用のように見えるが、完全なる「でっちあげ」。

なかには、そのような研究や探求が「存在する」と信じている者もいるが、実際には「存在せず」、
「ただ、白人男性と恋仲にあるアジア系女性を非難するために使用されている」という。

同紙によれば、この非難は「多くは男性、特にアジア系男性からのもの」であるようだ。

オンライン上には「MRAsian（men’s rights Asian： アジア系男性の権利」というグループも存在し、
彼らは「非アジア系とデートをするアジア系女性に対する嫌がらせキャンペーンを組織している」。

たとえば、白人と付き合うアジア系女性を、「白人至上主義の犠牲者であると同時に白人至上主義を擁護する悪役」として見立てたり、
「たいして格好良くもない白人男性に手を握られて喜ぶ、どこにでもいる白人かぶれ」などと貶めたりしている。

よって、このフレーズからも同様に「白人と付き合うアジア人女性を悪い冗談のネタにしたい」意図がみえるという。

・「モテないのはアジア系女性のせいだ！」
MRAsianの男性たちの怒りは、アジア人男性には性的な魅力がないといった人種差別的な固定観念や、
それによって恋愛市場で低いポジションに置かれていることに端を発しているようだ。

ただ、その怒りの矛先は、社会的な人種差別には向かず、「（モテないのは）非アジア系と付き合うアジア系女性のせいだ」として、
白人と付き合うアジア系女性に向けられている。

その理由として人種とデジタル文化に詳しい専門家は、こういったアジア系男性がアジア系女性の主体性や自主性を尊重せず、
自分たちが独占すべき対象としてみていることを指摘している。

彼らは「オックスフォード研究」以外にも、アジア系女性の恋愛を揶揄する用語を作っており、たとえば、白人男性を好んで
アジア系男性を拒否するアジア系女性を指す「ルー（Lu）」や、以前は白人男性と付き合っていたが、
いまはアジア系男性との関係を求めているアジア系女性を指す「バナナラン（Bananarang）」という女性蔑視的な言葉や
ミームを広めてきた。

その結果、一部のアジア系女性、特にTiktokを使用する若い女性たちのデート観や自己意識、
不安に多かれ少なかれの影響を与えていると、同紙は述べている。

若いアジア系女性の多くは「白人男性とのデートに関する投稿をすれば、
一部の男性から非難される可能性があることを知っている」。

同紙のインタビューに答えた25歳のアジア系女性は、以前は非アジア系男性ともデートしていたが、
最近の交際相手はアジア系男性だと語っている。

「もし白人と付き合ったら（白人好きのアジア系女性という）ステレオタイプに貢献するだけだなと思って」

また「白人男性と一緒になったら、自分のアイデンティティの文化的側面を継承できなくなるのではという不安もある」。

さらには「白人男性とデートをすることが自分の家族を軽視することになる」という見方も広まっているようだ。

・白人のトロールも悪ノリ
ー後略ー

全文はソースから
COURRiER Japon　6/18(火) 18:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a54329db7c99cc627ac6573f3cb268ebf57e4c0a