ロシアで絶大な人気を誇る女性シンガーがウクライナ侵攻を非難する反戦歌『撃たないで』の動画を公開

ロシアで絶大な人気を誇る女性シンガー・ソングライター、ゼムフィラさん（45）＝本名ゼムフィラ・ラマザノワ＝が17日、ウクライナ侵攻を非難する「反戦歌」の動画を新たに公開した。
プーチン政権による言論統制が進む中、国民の「声なき声」を代弁したものと受け止められ、反響を呼んでいる。

　歌は2005年に作られた「撃たないで」。ユーチューブなどで公開された動画では、ゆっくりシンセサイザーで弾き語りするゼムフィラさんの声に、ウクライナ侵攻による戦火やロシア国内の反戦デモの映像が重ね合わされている。

　独立系メディアによると、ゼムフィラさんは侵攻が始まった2月24日にモスクワで公演を行い、「きょうは誰にとっても苦しい日」と心境を述べ、この歌を披露していた。
インターネット上では「悲しく、重苦しく、泣いてしまう。戦争してほしくない」と吐露。インスタグラムには「戦争反対」の文字を残した。

　ゼムフィラさんはタタール系で1990年代後半から活動。今回、この歌とウクライナの著名ロックバンドのカバーの計2曲だけを残し、自身のユーチューブから全曲を削除した。24日の公演後、ロシアを脱出したと伝えられている。　

https://news.yahoo.co.jp/articles/41f93411fd07cdc1c7c65716970dacdade15426c