パ「アベ日本は敵基地攻撃能力を正当化しようとしてる！」

〈社説〉敵基地攻撃能力　審判避ける意図が透ける
2022/02/26 09:30 長野県 論説 社説

　はきとした説明のないまま、徐々に外堀が埋められていく。
　敵基地攻撃能力を巡る政府、与党の議論にそんな印象が強まる。
　岸田文雄首相は、保有するか否かを、年末に改定する外交・安保の長期指針「国家安全保障戦略」に盛る。夏の参院選までに、国民の判断材料となる方向性は示されそうにない。
　相手の領域内にあるミサイル発射拠点を破壊する敵基地攻撃について、歴代政権は必要最小限なら可能との見解を踏襲してきた。ただ、実際の保有は否定した。
　攻撃を認める状況、方法、対象を定めるのは難しい。憲法９条に照らした専守防衛の理念から逸脱しかねないためだろう。
　保有の検討は、安倍政権時に再浮上した。中国や北朝鮮の脅威を理由に、打撃力を持つことで敵に攻撃を思いとどまらせる「懲罰的抑止」の効果があるとする。
　岸信夫防衛相は国会で、自衛隊機が相手領空内で攻撃する選択肢も「排除しない」と述べた。他に手段のない場合を前提としたものの、自衛の概念が討議されることもなく広がっている。
　岸田首相は今国会でも「あらゆる選択肢を排除せず、現実的に検討する」と、就任時と同じ趣旨の答弁を繰り返すだけだ。
　どんな装備を想定するのか。政府は既に、相手の射程圏外から攻撃できるスタンドオフ・ミサイルの導入に着手した。これを搭載するためＦ１５戦闘機を改修する。米国には、敵基地攻撃能力の検討に入った旨を伝えてもいる。
　政権は保有を前提に、正当化するための理由を探っているのが実情ではないのか。
　どんな状況で使うのかも判然としない。安倍政権は集団的自衛権の行使を容認し、安保法制を整備した。台湾海峡で米中が武力衝突した際、存立危機事態として使用する事態もあり得るのか。日本で暮らす人たちの安全に直結するだけに、曖昧にできない。
　与党内からは、敵基地攻撃能力の呼称を「自衛反撃力」などに変更する案が挙がる。呼び方を変えれば賛意を得やすいとの声も漏れている。国民を軽く見ているとしか言いようがない。
　外交の強化はどう議論しているのか。敵基地攻撃について、どの分野の有識者から意見を聴いたのか。せめて政府、与党の議事録を開示し、国民が検討過程を知る機会を確保しなくてはならない。
　審判を避けて参院選後に詳細を詰め、結論の受け入れだけを国民に迫るのは認められない。
https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022022600069

ゴキブリが嫌う殺虫力が一番良い殺虫剤

もとい!
男女ニートをもれなく徴兵。

ただし、メスを孕ませたオスは免除。