キーウで会計士とSEだったエリートウクライナ人夫婦、日本で飲食店アルバイト…（涙）

　戦火のウクライナから逃れ、日本で避難生活を送る人は１７００人余に上る。
愛知県安城市のルスラン・チェボターロフさん（３９）、リディア・ザイエツさん（３５）夫妻は、言葉の壁などに悩みながら、暮らしの基盤を築こうと模索の日々が続く。

「おまたせしました」「ありがとうございます」。二十三日、安城市のパン店「パンのトラ安城店」に隣接する系列のレストラン。
客席に料理を運んだり、空いた皿を片付けたりする夫妻の明るい声が響いた。

同僚とは翻訳アプリやジェスチャーを交えてやりとり。スタッフの朝倉夕貴さん（２５）は「伝えたことは一度で覚えてくれるし、仕事も丁寧」と頼りにする。
ウクライナの首都キーウに住んでいた夫妻の生活は二月二十四日、ロシアの侵攻で暗転した。空襲警報を聞くたび、「また誰かが死んだ」とおびえた。
近くに住む親族の家も爆撃され、「これ以上、ここにはいられない」。
それぞれシステムエンジニア、会計士として働き、暮らしは安定していたが、脱出を決断した。

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https://www.chunichi.co.jp/article/532081