ウクライナ「僕たちを忘れないで！！」

パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエルの紛争は、ロシアに追い風となりそうだ。
イスラエルから米国への軍事支援要請でウクライナに武器や関心が従来ほど向かわなくなる恐れがある一方、原油価格の上昇でロシア経済は後押しされるからだ。

　　米国と北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の同盟国は、ハマスによるイスラエル攻撃の余波でウクライナへの軍事支援が継続できなくなるとの懸念を一蹴しているものの、
ロシア政府内では今回の紛争がロシアに有利に働くと明らかに理解されていると事情に詳しい関係者２人は匿名を条件に話した。

　　ロシアは紛争のエスカレートを懸念しながらも、少なくとも、ウクライナでの戦争から欧米諸国の注意をそらす作用があるかもしれないとみている。

　　ロシアのラブロフ外相は９日、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長との会談後の記者会見で、
米国がイスラエルでの紛争に重点を置きウクライナへの武器供与が鈍る結果となれば、プーチン大統領の目的は「より早く達成される」と発言。
「だが、どのような場合であれ、目的は達成されるだろう」と述べた。

イスラエルとハマスの衝突、ウクライナへの武器支援と関心そらす恐れ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-11/S2C0ZQDWX2PS01