【韓国】 ２５トントラック１２０台分を片づけた…集中豪雨で「ごみ箱」になった大清湖

中央日報/中央日報日本語版2024.08.05 10:06

１日、大清湖（テチョンホ）上流にある忠清北道沃川郡郡北面石湖里（チュンチョンブクド・オクチョングン・クンブクミョン・ソッコリ）
水域。摂氏３５度を行き来する猛暑が続く中で重装備２台が水中から浮遊物をすくい出す作業に集中していた。ほとんどが木と草だったが、
発砲スチロールやペットボトル、廃家電製品・家具などの生活ごみもおびただしい量にのぼった。
大型トラックを利用して水から救い出した浮遊物を積置場に移した。積置場の片隅（約１２００平方メートル）に浮遊物の山が
高さ２～３メートルにわたってうず高く積まれていた。

#【写真】集中豪雨で湖に流入したごみを集める様子

毎年梅雨が終わると大清湖石湖里前の湖は巨大なごみの島さながらの様相を呈する。ここに設置された全長１キロの遮断膜
（取水場側の水質を保護するために韓国水資源公社が作った施設）に各種浮遊物がひっかかり集まるためだ。

水資源公社によると、先月忠清（チュンチョン）圏を襲った集中豪雨で大清湖に流入したごみは１万８０００立方メートル程度になる。
浮遊物回収委託会社に所属し、この日まで１２日間作業に参加しているパン・ハンソク里長（７４）は
「石湖里の水域には１万２０００立方メートルの浮遊物が集まったと推定される」とし
「今まで４０％程度回収し、気象状態を見ながら今月末までに作業を完了させる予定」と話した。

石湖里に流れついた浮遊物は全北茂朱（チョンブク・ムジュ）、忠南錦山（チュンナム・クムサン）、
忠北永同（ヨンドン）の陽山（ヤンサン）・楊江面（ヤンガンミョン）など上流にある農耕地や村・渓谷・観光地から来たものだ。
行楽客が捨てていったごみと見られる使い捨て用品や湖畔にあった閉営農資材もある。

猛暑の中、作業員１０人余りがこのようなごみを回収した。浮遊物の回収よりも多くの時間が必要とされるのは分類など処理作業だ。
韓国水資源公社のパク・デジン大清ダム支社次長は「木の枝と生活ごみが絡み合っていて、これを分類するだけで２カ月はかかる」
と説明した。

また別の遮断施設がある沃川郡近北面チュソ里でも浮遊物回収作業の真っ最中だった。
ここで会った回収会社関係者は「２０余日間で３１００立方メートル程を作業した。
全体回収量の７０％程度だが２５トン貨物車で１２０台分」と話した。
チュソ里遮断施設と積置場は沃川地域の代表観光地である芙沼潭岳（プソダムアク）進入路にあり、観光客は不便を強いられた。
これについて水資源公社関係者は「チュソ里には芙沼潭岳付近の他に回収物を積置できる空間がない」と話した。

一方、水資源公社は昨年大清湖梅雨ごみ処理に９億ウォン（約９６００万円）余りを投じた。
今年の処理費用は１０億ウォンに肉迫するものと予想される。
https://japanese.joins.com/JArticle/321994

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