【総裁選】岸田文雄氏「憲法改正する。緊急事態条項を新設し、自衛隊を明記する」「女系天皇は断固反対」「原発再稼働を進める」

自民党総裁選（１７日告示、２９日投開票）への立候補を表明している岸田文雄前政調会長のインタビュー詳報は次の通り。

－－憲法改正への考えは

「改正したい。国会での議論を進め国民投票に持ち込むことと並行して国民の理解を進め、
自民党が示している緊急事態条項新設や自衛隊明記を含めた４項目について在任中に実現すべく最善の努力をしたい」

－－台湾有事は集団的自衛権を行使できる存立危機事態に該当するとの意見もあるが、どう対処するか

「台湾問題は４月の日米首脳会談でも確認したように平和的に解決すべく努力するのが基本だ。
有事になれば存立危機事態に該当するかどうか、具体的な事案をみてみないといけないが、
安全保障関連法をはじめ法律の範囲内で国民の命や暮らしを守るため具体的な対応を行い、最善を尽くす」

－－新たな法整備は

「さまざまな改正の必要が生じることもあり得る。絶えず法体系のありようを検証していく姿勢は大事だ」

－－中国当局による新疆（しんきょう）ウイグル自治区などでの人権侵害が問題になっている

「自由、民主主義、法の支配、人権という基本的な価値は大事にしなければならない。
政府としてもしっかりと打ち出し、態度で示さなければならない。発信をより強めていく」

－－中国公船による尖閣諸島（沖縄県石垣市）周辺への領海侵入が常態化する中、対応強化のための海上保安庁法や自衛隊法の改正に取り組む考えは

「海保の体制強化、自衛隊との連携は大変重要だ。必要であるならば法改正も含めて検討する」

－－中国の軍拡を踏まえ、国家安全保障戦略をどのように改定するか

「戦略を閣議決定した平成２５年当時と米中関係をはじめ国際秩序はずいぶん変化した。
変化を踏まえ国家安全保障戦略を考えることは大事だ。変化の大きさを考えると戦略の見直し、再検討をすべきだ」

－－女系天皇への考えは

「反対だ。これまでの歴史、日本人の皇室に対する見方など、さまざまなことを考えた場合に女系天皇は考えるべきではない」

－－安定的な皇位継承策として政府の有識者会議では旧宮家の男系男子が皇籍に復帰する案などが検討されている

「しっかり検討していきたい。女系天皇以外の方法で考えるべきだ」

－－原子力発電の活用は

「クリーンエネルギーをしっかり確保しなければならないが、一本足打法だけではエネルギーの安定供給、価格、経済性を考えても難しく選択肢が必要だ。
選択肢の一つとして原子力も考えなければならない。まずは世界最高水準の安全基準のもとで原発再稼働を進めることが大事だ」

－－初挑戦だった昨年９月の総裁選との違いは

「昨年とは置かれている状況が違い、覚悟が違う。昨年は派閥の動きで告示前に勝負が決まっていたとも言われた。
今回は最後の最後まで分からないのではないか。最後までこの緊張感が続くと覚悟している」（永原慎吾）

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6b1a68d473bd0a33d423d850335c3639e203723

衆参2/3超えてた安倍ちゃんですら発議できなかったのに岸田なんかにできるわけない