【日経新聞】 宮沢首相、31年前に中国軍拡予見　「軍事的野心の余地」　外交文書公開

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1993年4月の米ワシントンでの日米首脳会談で、宮沢喜一首相が、立ち遅れている中国が飛躍的な経済発展を遂げる可能性に言及した上で
「軍事的野心を発揮していく余地は十分ある」との警戒感をクリントン大統領に伝えていた。26日公開の外交文書で明らかになった。

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複数の元当局者や識者が「あの頃は想像もしなかった」と語る現代中国の軍事的台頭を、宮沢氏は約31年前に予見し、
米国に警鐘を鳴らしていた格好だ。

当時の経済力は日本が中国を大きく上回っていた。政治的には92年に天皇訪中が実現し、日中関係は比較的安定していたとみる向きが
多い。そうした時代背景の下で中国の軍事大国化を警戒した宮沢氏に関し、若月秀和北海学園大教授（戦後日本外交史）は
「当時としては少数派で珍しい。中国の未来を予知して当てている」と指摘する。

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防衛白書によると、2024年度の中国の国防費は93年度と比較して約39倍の1兆6655億元に跳ね上がっている。

共産党独裁の中国が民主化路線を歩むかどうかを巡っても、宮沢氏は悲観的な見通しを示していた。
クリントン氏から問われ「生活水準が高まっていくにつれ、民主主義が定着する説があるが、自分は懐疑的だ」と答えていた。

宮沢氏発言に絡み、外務省の小和田恒事務次官は93年3月の訪米前ブリーフィングで、宮沢氏に「長期的に中国をどう認識して対応して
いくか、日米間ですり合わせが必要だ」と助言。宮沢氏はこれを受け、中国に対する自らの考えを事前にまとめていたとみられる。

宮本雄二元駐中国大使は取材に「中国の改革開放政策がうまくいく保証がなかったこの段階で、中国の軍事的脅威は全く感じて
いなかった」と振り返った。「宮沢氏は中国がかつて大国だったという歴史観を持ち、リアリストの視点で軍事大国化を類推した
一級の政治家だった」と解説した。

〔共同〕
宮沢喜一首相の秘書官を務めた竹内行夫氏の話　宮沢氏は中国が改革開放路線を始めた以上、経済大国になることは不可避であると
考えていた。だから野放図に発展させるのではなく、日米で中国を良い方向に導き、軍事的野心を持たないようにする必要があると、
クリントン米大統領に伝えようとしていたと思う。
宮沢氏は中国の経済発展が悪いとは思っておらず、日米首脳会談で香港を例に出しつつ、中国への協力の話もしている。
警戒心と協力は宮沢氏らしい「二枚腰」の言い方だった。〔共同〕

2024年12月26日 10:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25BTS0V21C24A2000000/

けど当時は欧米も日本も民主化した中国という将来の大市場の幻に目が眩み中国はせっせとプロパガンダと工作を裏でやっていただろうしね
まあクリントンじゃ何言っても聞かないと思うけど