【大阪】「身を切る改革」公約したのに報酬削らず…維新が貝塚市長除名 ハラスメント市議らも処分

「身を切る改革」公約したのに報酬削らず…維新が貝塚市長除名　ハラスメント市議らも処分 – 産経ニュース
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2025/8/25 16:59　藤谷 茂樹

地域政党「大阪維新の会」は25日、「身を切る改革」として公約に掲げた報酬削減を実行していないとして、大阪府貝塚市の酒井了市長と同府豊能町の寺脇直子町議をいずれも除名処分にしたと発表した。またハラスメント行為が認定された同府八尾市の松本剛・元市議＝7月に辞職＝と稲森洋樹市議をそれぞれ除名、離党勧告とした。処分は寺脇氏が今月6日付、ほか3氏は21日付。

記者団の取材に応じた維新の杉江友介幹事長によると、酒井氏は令和4年2月の市長就任以降、公約とした年間報酬20％削減を実施していなかった。貝塚市では市長報酬の削減条例がなく、党のルールでは、制定できない間は被災地に相当額を寄付するとしているが、寄付もしていなかった。聞き取りに「市政を運営する上で難しかった」と説明したという。

町議3期目の寺脇氏は2期目までは報酬の5％を寄付していたが、3期目は1カ月分にとどまっていた。杉江氏は「選挙に出る者の責任として、最後まで（公約を）果たしてほしい」と述べた。

また、ハラスメント相談窓口で受け付けた相談内容を外部弁護士が調査したところ、松本氏について4件、稲森氏について1件のハラスメント行為を認定した。杉江氏は二次被害の発生を避けるためとして詳細を明らかにしなかったが、週刊誌が女性市議に対するハラスメント行為を報じていた。

松本、稲森両氏は今年1月、飲酒して石川県の馳浩知事と面会し、能登半島地震の被災地への義援金を渡したとして、維新から厳重注意処分を受けていた。