【台湾】WHO総会招待されず＝5年連続 外交部、中国を強く非難 日本、台湾の参加「一貫して支持」今後も働き掛け継続

（ブリュッセル、台北中央社）台湾は今月下旬に開幕する世界保健機関（WHO）の年次総会に招かれなかった。招待されなかったのは2017年から5年連続。外交部（外務省）は11日、中国に対し「強いけん責」を表明した。

WHOは中央社のメール取材に対し、台湾のオブザーバー参加については加盟国が決定すると回答した。

中国外務省の華春瑩報道官は10日、「『1つの中国』原則を前提に、中国の中央政府は台湾地区が世界の公衆衛生に関する事務に携われるよう適切な手配をしている」と述べた。これに対し、台湾の欧江安外交部報道官は11日、事実や国際社会の認識と全く反すると反論した。

欧氏は、台湾がWHO総会に招待されなかったことについて、中国による悪意ある妨げは、WHOが技術的な話し合いに台湾を完全な形で参加させられない主な障害になっていると指摘。中国が政治で人々の健康の権利を抑圧する横暴な行為が続いていることが改めて示されたと述べた。

行政院（内閣）の羅秉成報道官は11日、中国による台湾への圧力は場所や手段を選ばないとし、中国は台湾の国際参加を支持する世界の主要な国々の呼び掛けを無視していると批判した。

▽日本、台湾の参加「一貫して支持」今後も働き掛け継続

日本の加藤勝信官房長官は11日の記者会見で、台湾のWHO総会参加に関し、「国際保健課題の対応に当たって地理的空白を生じさせるべきではない」との立場を示した上で、「台湾のオブザーバー参加を一貫して支持してきた」と言及。今後も引き続き関係諸国と連携し、WHOへの働き掛けを続けていく姿勢を示した。

（唐佩君、鍾佑貞／編集：楊千慧）

中央社フォーカス台湾 2021/05/11 16:32
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202105110006.aspx

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