【亀裂】ロシア主導の軍事同盟、結束にほころび　アルメニア大統領が会議欠席

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　ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構」（CSTO）の首脳会議が23日、ベラルーシで開かれた。
ウクライナ侵攻で米欧と対立するロシアのプーチン大統領は「同盟の強化」を訴えたが、ナゴルノ・カラバフ紛争への対応に不満を持つ
アルメニアのパシニャン首相が異例の欠席となり、結束にほころびも見えている。

CSTOの加盟国は旧ソ連構成国のロシア、ベラルーシ、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、アルメニアの6カ国。
アルメニアは14日、パシニャン氏の欠席を発表していた。

議長国ベラルーシのルカシェンコ大統領は会議で、「問題を解決したいなら、協議のテーブルにつくべきだ」と不満を表明。
年末に開かれる、やはり旧ソ連圏の独立国家共同体（CIS）首脳会議には出席するよう呼びかけた。

アルメニアの不満が高まったのは、アルメニア系住民が長く実効支配してきたアゼルバイジャン領ナゴルノ・カラバフをめぐる同国との紛争で、
CSTOの支援を受けられなかったからだ。
9月にアゼルバイジャンが武力でナゴルノ・カラバフを奪還した。

アルメニア国内では、ロシアへの反発が強まっており、首脳会議を欠席すべきだと判断したとみられる。