【中国研究】水を多く飲むと心臓病のリスクは下がるが、コーヒーや紅茶を（1日6杯以上）飲みすぎるとリスクが12~23%増加、1日8杯以上は、男性で48%、女性で49%増加

新たな研究によると、コーヒーや紅茶の摂取量が多いと心臓病のリスクが高まり、一方で水を多く飲むと特に女性にとって予防効果が得られる可能性があるという。

ジャーナル「Frontiers in Nutrition」に最近発表された研究で、研究者らは水、お茶、コーヒーの摂取とその後の心血管疾患（CVD）との関連性を調査しました。

さらに、英国（UK）バイオバンクのデータを使用して、これらの関連性における性差の可能性を評価しました。

長期データセットは、平均8.7年間にわたって追跡された461,000人以上の参加者で構成されていました。

研究結果から、水分摂取はCVDリスクに対する予防効果があることが明らかになりました。参加者は水分摂取量が多いと報告しており、一般的にCVD発症率が低いことを示しています。

対照的に、コーヒーや紅茶の大量摂取（1日6杯以上）は、将来のCVD発症の可能性が高くなります。

コーヒーや紅茶の過剰摂取とCVDリスクの負の関連は、男性よりも女性で強くなっています。。特に、コーヒーや紅茶の摂取は、水分摂取のメリットを完全に打ち消すのではなく、部分的に弱めるという結果が出ています。

これは、水と紅茶またはコーヒーの両方を大量に摂取した参加者で顕著でした。

研究結果

最終データセットの参加者 461,622 人のうち、HF は 11,098 人 (2.4%)、CHD は 33,426 人 (7.24%)、脳卒中は 9,706 人 (2.1%) に発症しました。水分摂取評価により、水分摂取量が多いほど (1 日 6 杯以上)、男性 (HR = 0.87)、女性 (HR = 0.96) ともに CVD ハザード比 (HR) が低くなり、CVD 発症に対する予防効果があることが明らかになりました。

CHD (男性 HR = 0.81、女性 HR = 0.80) および脳卒中 (男性 HR = 0.79、女性 HR = 0.81) についても同様の結果が得られました。

特に、ほぼすべてのケースで、女性は男性よりもCVD発症リスクが高かった。しかし、最も顕著な性別による違いは、CVDの種類全体ではなく、コーヒー/紅茶摂取とCHDリスクの関連性において見られた。

コーヒーや紅茶の大量摂取（1日6杯以上）はCVDリスクの12～23%増加と関連していた。ここでも、女性は男性よりもCVDリスクとの関連が強かった。

特に、コーヒー、紅茶、またはその両方の非常に高い摂取量（1日8杯以上）は、男性ではCHDイベントの確率が48％、女性では49％増加し、心血管系への悪影響が確認されました。

結論
すべての調査において、女性は男性よりも影響を受けており、CVD イベントに対する女性の感受性が高いことが確認されました。特に、CHD リスクにおいて最も大きな性別による違いが観察されました。

「…コーヒーや紅茶の大量摂取は男女ともに心血管疾患のリスク増加と関連していることが分かりました（特に1日6杯以上摂取する場合）。

一方、毎日の水分摂取は男女ともに心血管疾患のリスク低下と関連していました。私たちの研究は、日常生活における適度な水分摂取の重要性を示しています。」

Drinking more water may lower heart disease risk, but too much coffee and tea could raise it

Drinkingwatermayhelpreducecardiovasculardisease(CVD)risk,whileexcessivecoffeeandteaintake(≥6cups/day)increasesthelikelihoodofCVD,withstrongereffectsinwomen.

www.news-medical.net

水、コーヒー、紅茶の摂取と心血管疾患との関連性における性差：前向きコホート研究
https://www.frontiersin.org/journals/nutrition/articles/10.3389/fnut.2025.1530908/full