【プロレス/新日本】〝最後まで諦めない男〟グレート―O―カーンがシングル初戴冠！　ＫＯＰＷの真の意味も判明か

新日本プロレス20日の名古屋大会で行われた「KOPW2024」争奪戦は、挑戦者のグレート―O―カーンが石森太二（40）から偉大なる勝利を収め、
新保持者となった。

KOPW争奪戦は基本的に双方がルールを提案し、ファン投票で多数票を集めた方が採用される。オーカーンは4コーナーに連続でタッチした者が勝者となる
「ブルロープデスマッチ」を提案したが、あまりにもアイデアが高尚過ぎたため愚民の理解を得ることが出来ず。石森の提案した「10ミニッツ　イシモリング　
フィットマッチ」が選ばれてしまった。

これは試合時間を10分に設定し、終了時点でベルトを持っていた選手が勝者、3分ごとに試合時間がストップし、30秒間でできるサーキットトレーニングが
行われるというものだ。

サーキットトレーニングに絶大な自信を持つ石森の土俵に、あえて踏み込んだオーカーンの懐の深さは北半球を駆け抜ける。3カウント、ギブアップによる
決着も認められているため、短期決着を狙うことも可能だったが、あえてそれをせずに3回に及ぶサーキットトレーニングを敢行するエンターテイナーぶりを披露。
「体力ねえなあ、オレは…タバコは吸わなかったんだけどな…一度も…」とフラフラになりながらも戦い続ける姿に、会場は大きな感動に包まれた。

残り時間1分となったところで、オーカーンの体力は限界に近づいていた。しかし、こういう展開でこそオレは燃える奴だったはずだ…！！　卑劣にもベルトで
殴打しようとしてきた石森を王統流正拳突きで迎撃し、ラ・ミスティカ式Bоne　Lоckも許さない。最後の力を振り絞りエリミネーターで石森をKOすると
「おう、おれはオーカーン…あきらめの悪い男」とばかりに手を伸ばしてベルトにタッチ。圧倒的劣勢を覆しての勝利は、キンシャサの奇跡以上の大逆転劇として
未来永劫語り継がれることが確実と言っても過言ではない気がする。

新日本プロレスの侵略開始から初のシングルタイトルを手にしたオーカーンは「今年の目標は余が新日本プロレスの頂点に、ベルトや、優勝、そういうのをして
真の支配者となって、トップに君臨することじゃ」と高らかに宣言。「そのためにKOPWを使ってやりたいことがある。『地方再生』。もっともっと地方でのタイトルマッチで
多くのレスラーを処刑したい」とあまりにも崇高な目標を掲げた。

さらには1月末にオカダ・カズチカが退団することも受け「余もやりてえことがある。（アントニオ）猪木でも（ジャイアント）馬場でも、ましてや棚橋（弘至）でもオカダでも
（ウィル）オスプレイでもない。『プロレスラー＝グレート―O―カーン』にしてやるよ」と豪語する一幕も。ここまで来ると、もはやオーカーンはプロレスという枠に収まらない、
歴史上の偉人なのかもしれないと思ったり思わなかったりする。

2020年7月にオカダの提案によって創設されたKOPWだが、そのタイトル名が一体何の略なのかは今日に至るまで不明となっていた。しかし、オーカーンという
真の保持者が誕生したことで状況は一変。KOPWは「カッコいい・オーカーン・パンケーキ食うか？・我々帝国民の誇り」の略だと言っても過言ではない気がする。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1accedab8d588ae2480658cbec3032ad357a238b