【アメリカ研究】コロナワクチン、社会経済的に恵まれない人々、低所得者、無保険者は接種率が低かった…黒人は白人に比べて接種率が低かった

2022年12月に導入されたCOVID-19ワクチンは、パンデミックに関連する死亡率と罹患率を世界的に減らす上で重要な役割を果たしました。

しかし、2023年までに一次ワクチン接種を完了した米国人口はわずか70％でした。

人種/民族、社会経済的地位、地理、政治的所属などの要因がワクチン接種率に関連付けられている一方で、コミュニティヘルスケアセンター（CHC）などの医療提供施設の特性との関係は調査されていません。

COVID-19ワクチンを含む包括的な一次医療を低所得層に提供するCHCは、医療提供の重要な役割を担っています。

American Journal of Public Healthに最近発表された研究で、レイチェル・ゴールド博士とOCHIN社、カイザー・パーマネンテ健康研究センター、アジアン・ヘルス・サービスの同僚は、米国のCHCネットワーク全体でCOVID-19ワクチン接種率に影響を与える多段階の要因を評価しました。

「CHCの全国ネットワーク全体でCOVID-19ワクチン接種に関連する医療提供場所と患者レベルの特性について説明しCHCサービス対象者に対する将来のワクチン接種活動に役立つ知識を提供します」と、この研究の筆頭著者であるレイチェル・ゴールド博士は説明しています。

研究者らは、非営利の健康平等イノベーションセンターであるOCHINの電子健康記録を分析した。彼らは、場所（田舎か都市か）、メディケイドの拡大、患者数などのCHC関連の要因と、性別、人種、収入、保険状況などの患者レベルの要因を調べた。

この分析では、1,219の医療提供施設と1,864,007人の患者が対象となり、2022年末までにこの人口の72%がワクチン接種を受けており、当時の米国一般人口の完了率69%を上回っていることが明らかになった。

注目すべきは、新規患者の89%がワクチン接種を受けたのに対し、既存患者は69%であり、CHCがワクチンの主なアクセスポイントとして機能していたことを示している。

「これは、2021年1月にCOVID-19ワクチンが広く利用可能になった後、新規患者の多くが主にワクチンにアクセスするためにこれらの施設でケアを開始したことを示唆している」とゴールド博士は述べている。

ワクチン接種率が低いことは、メディケイドを拡大しなかった州の既存患者の間で特に顕著でした。これらの調査結果は、メディケイドを拡大していない州の患者が直面している課題を浮き彫りにしています。

これらの州では、ワクチンを含む医療サービスへのアクセスが依然として大きな問題となっており、こうした格差に対処し、基本的な医療へのアクセスを改善できる政策介入の必要性を示しています。

この研究は、社会経済的要因と人種的要因に基づく格差をさらに浮き彫りにした。低所得者層、農村地域出身、黒人/アフリカ系アメリカ人と自認する人々は、白人やアジア人に比べてワクチン接種率が低かった。

さらに、民間保険に加入している人は、メディケイド受給者や無保険者よりもワクチン接種を受ける傾向が高かった。

「これらの結果は、社会経済的に恵まれない人々、メディケイド受給者、無保険者の間でワクチン接種率が低いことを示した以前の研究と一致しています」とゴールド博士は述べている。

この研究は、COVID-19ワクチン接種、特に新規患者にとっての重要なアクセスポイントとしてのCHCの重要性を確立しています。この研究でワクチン接種完了率に影響を与えた医療現場と患者関連の要因は、州および国家レベルでの政策修正を正当化し、将来のワクチン接種率の向上を保証します。

Health care delivery site- and patient-level characteristics associated with COVID-19 vaccination rates

TheCOVID-19vaccine,introducedinDecember2022,playedacriticalroleinreducingmortalityandmorbidityrelatedtothepandemicglobally.

www.news-medical.net

全国コミュニティ医療センターネットワークにおける COVID-19 一次ワクチン接種シリーズの完了に関連する医療提供場所および患者レベルの要因
https://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2024.307773

ま　ここだとちょっとスレ違いになるんだけどｗ